みなさんは今恋人が居ますか?ゲイの間では彼氏、相方、旦那など様々な呼び方がある恋人という存在。
僕は10代、20代は誰かと交際する期間が3ヶ月以上あくことがないくらい恋愛体質でした。そんな僕が30代中盤にさしかかるにつれてどんどん一人上手になって彼氏がいない期間も早くも3年。
だんだんいつからいないかもわからなくなってきました。そんな僕の彼氏がいらなくなった理由とひとり上手になってしまった理由をまとめました。
寂しさを埋めるために誰かを使いたくない
「さみしいから彼氏がほしい」そういうポストをSNSでも見かけるし、飲み屋で耳にすることもあります。
しかし、寂しさを埋めるための彼氏という存在は果たして本当の恋愛の形なんでしょうか。
自分勝手なようにも感じるし、実際には寂しさは埋まったような気がするだけで埋まらないと思います。
本心としては心の隙間を埋めたいという気持ちと、誰かに幸せだって思われたいという気持ちが大きいように感じます。
彼氏がほしいって感じる瞬間って彼氏が居る幸せなシーンを見たときじゃないでしょうか?映画、SNS、ドラマ、小説など。
切り取られた「彼氏」「彼女」「妻」「夫」が居る幸せなシーンを目にするとき、そうなりたい!と思って欲しくなる。
それってその人は寂しさが埋まったとしても結局はモノのような存在なので自分の都合の良い人じゃないと、いらない、捨てたいという気持ちになるんじゃないでしょうか?
僕は寂しさを埋めるために誰かの時間を奪いたくないって今は思うんですよね。
誰かより幸せに見えるように彼氏を使いたくない
SNSに溢れる「幸せそうな瞬間」を見ていると、ついつい考えてしまうことがあります。それは、「誰かにどう見られたいか」という人間の欲望が色濃く反映された面白い現象だということです。
SNSでやり取りをする相手、特に「いいね」してくれる人たちの多くは、普段の生活ではほとんど会うことがない人たちです。それでも、私たちはその人たちのために、限られた「時間」や「お金」や「人」を使って、写真や動画をアップし、自分の生活の一コマを切り取ってシェアしているわけです。
その根底にあるのは、「SNSにいる人たちに見てほしい、私たちは幸せです」というアピール。つまり、SNSは単なる日常の記録というよりも、他人に対する自分の印象操作の場になっていることが多いのだと感じます。
写真や投稿をアップする瞬間、どこかで「誰かに見てほしい」という気持ちが必ずあるはずです。それが無意識であれ、意識的であれ、自分をよく見せたい、認めてもらいたいという欲求は、人間の本能的な部分にも関係していると思います。
SNSを見ていると、よく目にするのが「彼氏と一緒に過ごした幸せな瞬間」の投稿。彼氏と手をつないだ写真や、デートの一コマが並んでいるのを見て、「彼氏と一緒だから幸せだ」と思わせるような投稿があります。だけど、そんな投稿を見ていると、時々思ってしまうんですよね。「それって、もしかして彼氏も自分のプロデュースの一部に過ぎないのでは?」と。
もちろん、他人と共有したい気持ちや、嬉しい瞬間をみんなで分かち合いたい気持ちも理解できます。でも、SNSの「いいね」ボタンを押してもらうことって、結局一瞬の小さな快楽に過ぎないんですよね。「羨ましい」「素敵だね」と言われたところで、それが本当の満足感に繋がるわけではない。だからこそ、私はそんな瞬間をわざわざSNSで求める気持ちはあまり理解できません。
例えば、同性婚をして結婚式の写真をアップしたり、特別な日の幸せなシーンをシェアすることに対しては、「いいな」と思う気持ちがわかります。でも、その瞬間に得られるのは、他人の目を通して見る短期間の承認欲求。それが何度も続くうちに、なんとなく「本当に大切なのは、自分が感じる幸せなんじゃないか?」と感じるようになってきました。
結局、SNSの世界は短い一瞬の輝きに過ぎません。それよりも、自分の心が本当に感じる幸せを大切にしたい。外からの評価や「いいね」よりも、内側から湧き上がる満足感こそが、本当の意味での幸せだと、最近強く思うようになりました。
東京には出会いが多すぎる
20代後半になる27歳頃、僕は仕事で上京することになりました。東京はゲイにとっては恐ろしい街です。
とにかくゲイは多い、もともと住んでた大阪とは比にならないほとゲイが多い。地方都市のゲイの過疎化は以前から感じていましたが、東京に来るとその理由がわかります。
ゲイにとっては東京って出会いが多く住みやすいんですよね。
アプリでも都心である港区、中央区、千代田区じゃなくても23区内なら大阪の都心部クラスの人が居ます。さらに外国人も多いのでとにかく常に真新しいメンツがアプリに並びます。
数値化するのが難しいですが、僕の体感だと大阪の10倍くらいゲイが多いと思います。もっと多いかもしれません。
首都4県で見ると、東京都の人口は14,047,594人、神奈川県9,237,337人、埼玉県7,344,765人、千葉県6,284,480人です。
一方で関西で言うと大阪8,837,685人、兵庫県5,465,002人、京都府2,578,087人
上記のように目に見えて全体人口としても低い。さらにゲイの人口となるとより一層その差は大きいように感じます。
なので僕も目まぐるしく出会いがあるため、彼氏を作るよりも色々な人と会って…という方を選んでしまっています。
逆に誰かと付き合ったとしても、すぐに目移りして浮気してしまいそうです。それなら最初から誰とも付き合わず自由に!と思ってしまいますね。
ちなみに東京に来てから浮気してる人の多さにも結構びっくりしました。人が多い分、見つかりにくいし浮気相手も探しやすいのかもしれないですね!
一人が結局自由の極み
30代に突入してから、「もう若くないし、やりたいことを早くやらないと!」という焦りのような気持ちと、日々の過ぎ去るスピードについていけないような感覚に捉えられることが増えました。
「30代はあっという間だよ!」と周りからよく言われていましたが、その言葉が実感として染み込んできたのは、まさに今だからこそだと思います。
そして、30代になると、少しずつ仕事でも成果を上げ、役職に就いたり、責任ある仕事を任されたりするようになります。それに伴って、お金にも少し余裕が出てきて、何かをやりたいと思っても、選択肢が広がったように感じます。
でもその反面、日常の中で気づくこともあります。例えば、旅行。誰かと予定を合わせて出かけるのが、意外と面倒だったりするんですよね。誰かと一緒だと、どうしても小さなストレスがつきまとったりして。そうなると、「じゃあもう、一人で行こう!」と、一人旅が自然と増えてきました。
一人旅は、自由そのものです。誰かとの調整や遠慮が必要なく、自分のペースで動ける。その分、旅先で新しい出会いを求めたくなったときは、アプリやSNSで気軽にコミュニケーションを取ればいいだけなので、全く問題なし。
そうなると、ますます「一人で楽しむ自由」が大きくなってきたんです。
もちろん、彼氏がいると安心感のようなものがありますが、それと引き換えに「自由」が少し制限される部分もありますよね。そんなとき、オープンリレーションシップの考え方を提案する人もいますが、個人的には「それなら友達でいいんじゃない?」と思うようになりました。友達なら、浮気の心配もないし、感情が複雑になって自分の気持ちを乱されることもありません。
最終的に思うのは、究極の自由とは孤独であるということ。孤独でいることが、今の自分にはとても心地よく、ますます一人で過ごす時間が愛おしく感じます。孤独が、逆に自由をもたらしてくれるからこそ、これからも自分のペースで「一人上手」を楽しんでいこうと思います。
彼氏が居ると安心感に依存しているような気もして、苦手です。結局自分が亡くなってしまう頃は一人、いずれ一人になると思うと必要ないなって思ってしまうんですよね。
毎日一人が幸せになってしまった
最近、ふと気づいたことがあります。それは、一人で暮らすことがこんなにも幸せだと感じるようになったということです。
毎日、自分のペースで過ごす時間がとても心地よいのです。好きな食べ物を食べ、趣味の時間を大切にし、友達と気軽に遊び、そして旅行に出かける。これまで誰かと一緒に過ごすことが当然だと思っていたけれど、一人でも全く不自由を感じなくなっている自分に驚いています。
思えば、家族と一緒に過ごすことや誰かと時間を共有することが幸せだというのは、どこか「型にはめられた幸せの形」に過ぎなかったのかもしれません。最近は、それと同じくらい、一人の時間が自分にとっての大切な幸せの一部だと感じるようになりました。
一人だと、やっぱり自由です。自分だけのペースで動けるし、心も身軽で、何だかとても心地よい。誰かに気を使わなくていい、何かに縛られなくてもいい、その自由さが今の自分にはぴったりだなと感じます。
もちろん、誰かと過ごす時間も素晴らしいです。でも、今は一人の時間も大切にしながら、どちらも大事にしたいと思っています。一人でいることが、こんなにも幸せを感じさせてくれるなんて、最初は思ってもみませんでした。
誰かに依存することから開放されたい
両親や家族、友達や恋人もいずれお別れが来ます。そう思うと身軽で生きていきたいって30歳を過ぎてから気をつけるようになりました。
友達や親族がなくなるたびに悲しい気持ちになるから親しい人がそうなればより一層心に重い傷が残るんではないか。そう思うと一人で身軽に、誰にも依存せず、誰にも頼らず生きるほうが軽く生きられる。
そう思って、より一層一人で生きることになりましたね。
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