最近新宿二丁目のゲイバーにわざわざ行かない人が増えている中、ゲイが多く住むエリア中野区でゲイバーをしている東京Ken☆Ken☆さんにお邪魔してママである後藤健一(ケンケン)さんにインタビューさせていただきました。
後藤健一(ケンケン)さんのルーツやお店に対する想いについても聞いてみました。
東京Ken☆Ken☆はどんなゲイバー?

東京Ken☆Ken☆は東京の中野区、西武新宿線新井薬師駅前にあるゲイバーで、ゲイが多く住むエリアです。店内は一般的なゲイバーよりも明るい内装、明るい雰囲気が特徴。
その他料金設定などは東京のゲイバーとほぼ同じです。詳しくはインタビュー中にお伺いしたので店舗詳細からお読みください。
20代〜50代と幅広い客層でカップルで来る人も多いそうです。
東京Ken☆Ken☆のオーナーさんにインタビュー
東京Ken☆Ken☆のオーナーであり店主であるケンケン(後藤健一)さんにさっそくいろいろなことを質問してみました!
なぜゲイバーをやろうと思ったんですか?

──まずはなぜゲイバーをやろうと思ったんですか?仕事ってたくさんある中でゲイバーをやろうと思ったきっかけなんかを教えてください。
店主ケンケンさん(以下敬称略):20歳くらいの若い頃によく当時付き合ってた彼氏や友達とゲイバーに飲みに行くことがありました。その当時、出身地である熊本を中心に博多、大阪、東京も遊びに行っていて飲みに行くのは結構好きでした。
そんな中、彼氏と何気なく食事をしているとき、ふと「ゲイバーをやってみたい」とぽろっと話したことがあるんです。そう話すと優しかった彼氏は「出資するからやってみたら?」と僕にチャンスをくれたんです。
その当時ゲイバーは熊本にもありましたが、地方都市のゲイバーは年齢層が高く30代以上、40代〜60代というお店が多かったんです。だから熊本にも僕と同じくらいの若いゲイバーを作りたい!と思って勢いではじめたのがきっかけです。
王道な新宿二丁目ではなく中野区の新井薬師前エリアにオープンした理由

──ゲイバーを始めようと思ったときにまず新宿二丁目、新宿エリアでやろうと思うのが王道だと思うんですがなぜ中野区、新井薬師前だったんでしょうか?
ケンケン:最初は新宿二丁目エリアでゲイバーの物件に詳しい不動産会社に探してもらっていました。しかし、やはり新宿二丁目は物件数も少ない上に競争率が高くなかなか物件情報が出てきませんでした。
そんな中、不動産会社から紹介してもらったのが西武新宿線沿線の新井薬師駅前の今の物件です。最初は来たこともない駅だったんですが新宿からも近いし住んでる人も中野区だから多い、それになにより物件を内見したときに「ここだ!」と直感が働いたんです。そのまま勢いのまま契約して現在6年目になりますね。
──6年前というとコロナ禍だったので相当大変だったんじゃないですか?
ケンケン:はい、正直とても大変でした。当時は世の中の流れも激しく色々なルールが新しく決まっていきました。ただ、そんな中でも良いお客さんにたくさんめぐまれたおかげで今までやってこれました。本当にお客さんとの御縁には感謝しています。
──東京Ken☆Ken☆をオープンする前は熊本ですか?
ケンケン:そうです。30代後半で東京に出てきてお店をオープンしました。それもやっぱり40歳が近づいていく中で、まだチャンスを活かして挑戦したい!という気持ちがあったからです。
──なるほど、それでケンケンさんと話してると東京なのにほっこりするというかアットホームなほっこりした気持ちになるのかもしれないですね。方言も相まっていい雰囲気だと思いました。
他のゲイバーとの違いはありますか?

──東京Ken☆Ken☆は他店との違いや、差別化ポイントはありますか?
ケンケン:新井薬師駅前はゲイバーが2店舗しかないので新宿や上野、新橋のようなゲイタウンとは違ってアットホームな魅力があると思います。また近所の人も多いためお客さん同士も仲良くなりやすいように感じますね。
ギラギラとしている新宿の客層に比べて落ち着いた人、フランクな人も多く自分の店ということを抜いてもいい人が多いと思います。
客層が良いせいか、カップルで安心して来る人も多くカップル同士が仲良くなることも珍しくありません。
そのほかはこれといった違いはないですかね。
──僕はお店の内装、お店の雰囲気、ケンケンさんの人柄が他店との違いだと思いました。いないのにちょっと熊本を味わえるというか…(笑)
ケンケン:確かに内装は結構こだわっていて、明るくしたい!という気持ちが強いです。だから黄色を基調にしていて、扉やトイレの天井も特注で絵を入れてもらっています。
──確かにトイレはとてもきれいなのは嬉しいです。多くのゲイバーはトイレが結構汚くて運気が悪いような気がしてしまいます。
東京Ken☆Ken☆の客層について

──先ほどからいいお客さんが多いと聞いていますが、具体的にメイン客層はどんな人ですか?
ケンケン:本当にオールジャンル。短髪ひげのようなゲイに多いタイプやGMPDも居ます。しかしタイプに定めなどないため髪型や体型も様々です。年齢層もかなり幅広く20代前半から50代、60代まで。まんべんなくという感じですね。
──お店のスタッフさんの年齢は?
ケンケン:20代と、30代が二人です。
──ノンケは入ることができますか?
ケンケン:98%はゲイのお客さんなので平日で、僕の交友関係であれば入れることもあります。しかし、基本的にはゲイバーなのでゲイがメインです。
──最近では売上重視で新宿二丁目はだんだんとノンケが楽しむ街になっている影響で逆にゲイ離れも進んでいるといいますしね。その点安心ですね。
一人で来る人も居ますか?

──東京Ken☆Ken☆には一人で来られるお客さんもいますか?
ケンケン:もちろんいます!一人で来ても気づいたら隣同士で仲良くなっていることもよくあります。一人でも安心して楽しめますし、団体のお客さんも広めのボックス席があるので大歓迎です。
──はじめてのゲイバーって緊張しますよね。ドアを開ける勇気をどうやって出せばよいですか?
ケンケン:それはわかります。ゲイバーも合う合わないってお店によってあります。僕も若い頃はゲイバーの看板や扉を見るだけで入れなかったという経験はたくさんあります。
ただ、入ってみて合わなかったら1杯飲んで帰るのも良いと思っています。もしも合いそうならゆっくりする、それくらい軽い気持ちも大切だと思いますね。あとはSNSで情報見てもらってから来てもらえるといいかも。
──ちなみにお店は何名くらい入れるんですか?
ケンケン:カウンターに8名、ボックスに10名、立ち飲み担った場合は25名〜30名くらい入ることもできますよ。
予算はいくらくらい?

──最近ゲイバーの金額が不明瞭だから行かない、という若い子も増えています。東京Ken☆Ken☆の料金設定を教えてください。
ケンケン:うちでは料金はメニュー表があるので慣れてない人にも安心してもらえると思います。
──本当ですね。明瞭会計だし、わかりやすいメニューですね。
ケンケン:だいたい、ショットがビール含めて1杯900円、セット料金が2,000円です。ボトルを飲む場合はボトルが5,000円〜、セット料金は先ほどと同じで2,000円です。
ボトルを飲むときはボトル代とセット料金以外はかかりません。
だからだいたい4,000円〜6,000円あれば十分楽しめると思います。1杯飲んでみて、もうちょっとゆっくり楽しみたいと思ったらボトルを入れてもらうとお得ですね。
ケンケンさんのパーソナルな部分をインタビュー

KenKenさんについて簡単に教えてもらえますか?
──ケンケンさんについて軽く自己紹介お願いできますか?
ケンケン:熊本出身で、30代半ばまでゲイバーを何店舗か経営していました。現在は43歳です。今は新井薬師エリアに住んでるので歩いて5分くらいのところに住んでますが近々中野駅のほうに引っ越す予定です。
今お付き合いされてる方はいますか?

──今お付き合いされている方はいますか?
ケンケン:今はいないです。
──どういう方がタイプですか?
ケンケン:歳も気にしないです。20代の頃付き合ってた人も15歳以上年上でした。ただ、年下でも全然いいです。年上にこだわってないです。体型も極端じゃなければ良いし清潔感があれば良いなっていう感じですね。直近は40代の同年代と付き合っていました。
僕がちょっと抜けたところがあるので、しっかりしている人に惹かれがちです。面倒見がよかったり、ちょっと厳しかったりするような注意してくれるような人とこれまで付き合う機会が多かったです。
今悩み事はありますか?
──今、ケンケンさんが悩んでいることはありますか?
ケンケン:東京Ken☆Ken☆は高円寺にも2店舗目があったんですが、一旦閉店することになりました。その結果原状復帰に数百万必要になり、お金の工面がちょっと大変です。エアコンの買い替えも重なって辛いですね。(笑)
──最近は物価高騰も原油高高騰が影響して加速してますよね?その点いかがですか?
ケンケン:そうなんです。ちょうど今日もこのあと酒屋さんと仕入れ価格について相談する予定です。
ストレス発散方法

──ケンケンさんのストレス発散方法を教えてください!
ケンケン:神社仏閣が好きなのでよく小旅行をしたり、のんびり過ごしています。お店でも神社仏閣を巡るイベントをよく企画していますよ。
そのほか、週1〜2でジムに行って体を動かしてストレス発散しています。
休みの日の過ごし方

——休みの日は何をして過ごしていますか?
ケンケン:やっぱり神社仏閣に行くことが多いです。そのほか周辺ではグルメを楽しんだりしています。その他お酒を飲むのは好きなのでお酒もよく飲みます。
将来の夢について
——将来の夢や目標はありますか?
ケンケン:東京でゲイバー事業をもっと大きくしたい。かつてのように会社として業態を大きくしていきたいです。店舗も増やしていきたいと思っています。
今は新宿まで飲みに行かない人が増えているので新宿以外のエリアも視野に入れています。
ゲイバーの仕事での苦労

——ゲイバーのこの仕事をしていて苦労することや辛いことはありますか?
ケンケン:やっぱり人間関係では苦労することはあります。スタッフだけでなくお客さんとは難しい部分も多いですね。ただ、それはお酒があるのでしょうがないことかなあと思っているところもあります。
難しいとは感じますが、それを楽しみながらやりがいとしてやってる部分は多いですね。だからこそ続けられているんだと思います。
ゲイバーをやってて嬉しかったこと

——ゲイバーをやっててうれしかったことはありますか?
ケンケン:やっぱり人との縁があってどんな苦労があっても乗り越えられていることです。熊本から遠く離れた大都会の東京に出てきてから優しい人や温かい人もいるんだって最近実感します。
東京は冷たい人が多いと思ってたが実際には違った。
お客さんに恵まれているし、自分は運が良いなって思いました。どんなに困難があっても色んな人に支えられてなんとか乗り越えていけています。
Ken☆Ken☆に興味をもってくれた人に向けて

——最後に読者の方やお店に興味を持ってくれた方に向けてメッセージありますか?
ケンケン:そうですね、これから4月に入って新生活が始まる方が多いと思います。そんな新しい方とお店で会えるのが楽しみです。
大勢が苦手、まったりとゆっくりしたい人には平日がおすすめです。
——温かい雰囲気もあるのでご新規さんも安心ですね。
ケンケン:そう言ってもらえるとうれしいです。そのおかげかお客さんもみんな同じように温かい人が多いです。
さいごに

ママのケンケンさんは少し熊本のイントネーションが特徴的でとても朗らかでやわらかい雰囲気でした。東京に居ながらもちょっと地方の良いゲイバーの雰囲気を味わえるはじめてなのに行きつけのお店で、アットホームでした。
また新宿二丁目の最近の観光バー化と違ってゲイが基本、98%のお客さんはゲイなのでカミングアウトしていない人にも安心。
今の僕の年齢くらいの頃に東京にゲイバーをオープンして今も苦労しながらも頑張っているケンケンさんを応援したい、という気持ちになりました。
新井薬師前駅近くに住んでいる人、中野区在住の方はぜひ一度お店に訪れてみてはいかがでしょうか?
Ken☆Ken☆の店舗情報
店舗名:東京Ken☆Ken☆
住所:東京都中野区上高田3丁目40−5 和合ビル 205(google map)
電話:03-5942-9200
営業時間:火〜木19時~1時(金4時まで)/土18時〜4時(日1時まで)
定休日:月曜日
公式SNS:https://x.com/tokyo_kenken
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