この10年で大きくゲイバー離れが進んでいます。
ゲイだけの話ではなくこの10年間で人との出会いの多様化、マッチングアプリの普及、SNSの普及など様々な要因が絡み合ってゲイバー離れが加速しています。
今回はそんなゲイバー離れをゲイのアンケートとともに1つの記事にまとめました。
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ゲイバー離れが進んでる
私の周りもゲイバーに行かなくなった、行かないという人が過半数を占めているので今回Xでアンケートを取ってみました。約200人にアンケートに答えてもらいました。
結果は以下です。
ダントツで「よく行く」という票が急激に減っています。なんと17.7%の人しかよく行かなくなっているのです。
「行かない」と答えた人は2倍以上、さらに行く回数が減った人と合わせると80%以上の人が行かないと答えているので「よく行く人のほうがマイノリティ」ということが浮き彫りになりました。
ゲイバー離れが進んでいる背景には、様々な要因が考えられます。
昔はゲイコミュニティの中心地であったゲイバーが、現代では少しずつその役割を変えつつあります。
様々な原因が考えられます。今回は様々な資料などを元に下記の8つのポイントにまとめました。
- 若者のアルコール・お酒離れ
- コミュニティの場所が増えた
- SNSの普及
- マッチングアプリの普及
- 趣味の多様化
- 入り込みにくいゲイバーの暗黙のルール
- 家飲みやホームパーティー需要増加
- 不景気の影響と物価高騰
若者を中心にお酒離れ・アルコール離れが進んでいる
若者を中心に、お酒を飲む習慣が減少しています。
健康志向や節約志向が高まる中、お酒を飲む機会が少なくなり、その結果としてバー全体の来客数が減少しています。ゲイバーもその例外ではありません。
街中にスポーツジムがあふれ、健康に関する産業は成長を続けています。
目に見えて健康を重視する人や筋トレで鍛えた身体のために、とお酒を飲まない人が増えました。
データとしてもはっきりと数値化されています。下記は国税庁「酒のしおり」より作成されたグラフです。
明らかに飲酒量が減っています。
コロナ禍で減ったと思われがちですが、実はコロナが流行する前から急激に減少しはじめていることがわかります。
最近ではスマドリと言って、お酒を飲まない人もお酒も飲む人も一緒に楽しめるようにノンアルコール飲料がかなり増えました。
僕もノンアルコールビールを飲んでるんですが、結構需要があるんだなあと買っていて感じます。
お酒飲めない!お酒飲まない!と言いやすい世の中になったのも大きいですね。
コミュニティの場所が増えた
ゲイバーをコミュニティとして使わないゲイが増えたことが、ゲイバー離れにつながっています。
近年、インターネットやSNS、出会い系アプリの普及により、ゲイの人々が出会いや交流の場をオンラインに移すケースが増えました。
これにより、かつてはゲイコミュニティの中心地として重要な役割を果たしていたゲイバーの必要性が薄れつつあります。
オンラインで簡単に繋がりを持てる現在、ゲイバーを訪れる人が減少しているのは自然な流れとも言えます。
さらに、ゲイバーには独特のルールやマナーが存在するため、特に若い世代にとっては敷居が高く感じられることも少なくありません。
こうした変化が、ゲイバー離れを一層加速させているのです。
ボードゲームの集まり、キャンプ仲間の集まり、登山仲間の集まり、トレーニング仲間の集まり、スポーツの集まりなど自分が好きなことと一緒の人と集まりやすくなりました。
コミュニティの場が多様化することで、ゲイバーが居場所じゃない人が増えたんだと感じました!
ゲイバーに行くよりも友達とスポーツ観戦したり、キャンプしたり、旅行する!という思考になる人が増えてるよね!
ゲイの間でもSNSの普及
総務省の調べでもわかる通り、SNSの普及はこのあともどんどん進みます。
特に40代以降のSNS利用率は急増しています。X(旧つTwitter)も40代以上の利用率が増加傾向にあります。
若者だけが使っていたSNSという存在がどんどん中年以上の年代にも利用されていることで、今までゲイバーがコミュニティだったというゲイもSNSを通じて減っているんではないでしょうか。
(参考:総務省|令和5年版 情報通信白書|SNS)
具体的に言うと「誰かと会うために」ゲイバーを使ってたけど、「SNSで知り合った人、友達と会う」機会が増えているということでしょう。
マッチングアプリの普及
特にゲイバー離れに大きい影響を及ぼしていると思っているのが「マッチングアプリの普及」です。
ゲイはノンケの出会いと違ってセクシャルマイノリティなので、会社や学校で出会うというのはかなり難しいです。
また、ノンケのように居酒屋やクラブでの出会いも基本的にありません。
それがゲイバーなら来てる人がゲイオンリーのお店なら全員ゲイなので、出会える場所となります。なのでそこに出会いを求めてゲイバーに行く人が平成の時代は多かったです。
しかし、現在国内でも9monsters(通称ナイモン)、Ambird(アンバード)、Grindr(グラインダー)をはじめとしたゲイマッチングアプリの普及により出会いの場所はネットに移行していきました。
それにより、ゲイバーに行く必要性がなくなったと感じる人も多いです。
趣味の多様化
趣味の多様化もゲイバー離れを進めている原因の一つでしょう。
なぜなら昔はサブカルチャーだと言われたアニメなどの趣味も、今ではメインカルチャーになりアニメは日本を大きく支える産業です。
そのほかにも様々な趣味がネットを通じて広がり、自分の好きなことを見つけやすくなりました。
休日は自分の好きなことをして過ごしたい、自分の好きなことを共有できる人と過ごしたい。ゲイバーで自分の趣味と違う人と話すよりは同じ趣味の人と楽しみたい。そう思う人が多くなりました。
入り込みにくいゲイバーの暗黙のルール
ゲイバーには、特有の暗黙のルールやマナーがあります。
初めてゲイバーを訪れる人にとっては、これらのルールがややこしく感じられることもあります。このため、ゲイバーに行くことを避ける人も増えているのです。
ちょうど先日、とある新宿二丁目にあるゲイバーのママが「周年パーティーをしている最中はシャンパンやお祝いをしない人には接客ができません!」という内容の発信をしていました。
そこでコメントを見るとゲイバーによく行く側の意見は「周年パーティーなら普通はいかない」「普通はお酒を店側にあげるべき」と、その人たちなりの”普通”をコメントしているところが多く見受けられました。
結果的に更にゲイバー離れにつながってしまう
私も20代前半の頃ゲイバーで店子を5年〜8年くらいしていたので、周年パーティーはちょっと行きにくいなって思います。
しかし、自分がゲイバーを知らなかったらそんなことわかりません。だって、普通の居酒屋とかで創業祭がある時って寧ろお得になってお客さん側が優遇されますよね。
水商売では逆にお客さんが店側にお祝いしてあげるというのが一般的とされていますが、それを”普通”と言ってしまえば更に客足は減っていきます。
ゲイバー側の意見もわかるのですが、もう少し優しく接することができたらここまでにはならなかったのかなあと思いました。
ちなみに僕は誕生日パーティーをしてた時でも普通にいつも通り飲みに来てる人もいました。
それに対して、「金を使わないなんて…」と思ったことはないですね。長期的に見れば長く来てくれるほうが嬉しかったです。
ちなみにゲイバーでの店子経験がない浅草にあるチキーズさんでは1杯だけでも飲みに来てくれると嬉しい。初心者でも大歓迎!としているので、もしゲイバーがきになるけど初心者だから不安…という人にはチキーズさんがおすすめです!
家飲みやホームパーティー需要増加
コロナ後も定着する「家飲み」によってゲイバー離れが進んでいます。パンデミック中、多くの人々は外出を控え、自宅でお酒を楽しむ「家飲み」のスタイルに移行しました。この新しい習慣は、コロナ後も根強く残り続けています。
家飲みは経済的であり、友人や家族とリラックスした環境で過ごせるため、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。
その結果、ゲイバーへの足が遠のく人々が増えました。以前は社交の場として重要だったゲイバーも、家飲みの手軽さと比較されると、その利便性や経済的なメリットが薄れてしまいます。
さらに、オンラインの出会い系アプリやSNSの発達により、自宅にいながらも新しい人と簡単に繋がることができるため、ゲイバーに足を運ぶ理由が減っているのです。
コロナ禍で培われた「家飲み」の文化は、今後も続く可能性が高く、これがゲイバー離れをさらに加速させる要因となっています。
ゲイバーにとっては、この新しい時代に適応し、家飲みでは得られない特別な体験や価値を提供することが求められています。
物価高騰と不景気がもたらした影響
不景気の影響と物価高騰がゲイバー離れに繋がっていることも大きな要因です。
経済状況が悪化すると、消費者は支出を抑える傾向が強まります。特に、娯楽や外食などの贅沢品に対する支出が削減されるため、バーやクラブといった場所はその影響を大きく受けます。
まず、不景気の影響により、収入が減少したり、雇用が不安定になったりすることで、消費者の可処分所得が減少します。このため、ゲイバーに行く頻度を減らし、代わりに家で過ごす時間が増えることが一般的です。
特に若い世代や経済的に余裕のない人々にとって、ゲイバーでの飲み代など大きな負担となります。
老後2000万円問題が話題になりましたが、ゲイの場合は結婚する人もほとんどいないため介護をどうするか、自分が動けなくなったときどうするか。
やっぱり多額のお金が必要になるため、将来を考えると飲み代を控える人も多くなります。
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ゲイバーに対する口コミ
ゲイバー離れをした人も多く、どんな理由でゲイバーに行かなくなったのか見てみましょう。
ゲイバーにノンケ、女性が多くなってるのはおそらく稼げるからでしょう。ゲイオンリーにすると経営がなりたたないお店も多く、なかなか難しい問題ですね。
年齢を重ねるにつれて、身体や健康を意識してやめるという方もかなり多いですね。
私も30過ぎてから、楽しいというよりしんどいという気持ちのほうが勝つようになりました。
ゲイバーの周年パーティの疑問
僕は当たり前、とされていたので気になってませんでしたが今回話題になって気付きました。
なぜ、ゲイバーの周年パーティーはお祝いをお客がする側なんでしょうか。
たとえばユニクロでは創業祭といって、商品が安くなったりプレゼントが”もらえます”
一方で、水商売では逆にお祝いをする側になるんです。普通に考えたら1年、やってこれたのもお客様のおかげです!な方針なはずなのに不思議ですよね。
稀に周年パーティーの日は飲み放題です!のようにお客さんに還元しているお店がありますが、この”普通”が覆らないのも不思議です。
流行ってるゲイバーの特徴
とはいえ、新宿二丁目は週末になると数多くの人で溢れています。
しかしよく見てみると大半が外国人。最近はショットバー、クラブ形式の外国スタイルのお店が結構人気です。
路面店、外から見えるオープンな雰囲気のお店が人気です。
新宿二丁目だと、大盛況なのは「Eagle Tokyo」「KING Tokyo」「Dragon Men」などショットバー+クラブで、ノンケも誰でも歓迎!というお店です。
実際に来ている外国人の女性に聞いてみると、渋谷などのエリアだとナンパされて迷惑なのでそれがない新宿二丁目で飲むという声も多いです。
まとめ
というわけで今回は世の中のゲイバー離れについて書きました。いかがでしたでしょうか?みなさんも行く回数が減っているんじゃないでしょうか?
脳にもメンタルにも筋肉にも飲酒があまりよくないので私は断酒中です。
ちなみに私がゲイバーに行き始めた頃は15年以上前なので、その頃とは全然違うと実際に歩いていても感じます。
最近はモテる可愛い若い子もゲイバーに行かない人が多く、ゲイバーに行く人が苦手という人も多いので時代とともに変化を感じます。
そういう私も今では月1回も行くか行かないかです。ゲイバーに行く時間がない、というのが本音です。
みなさんのご意見もコメントで残してもらえれば嬉しいです。
ありがとうございました!
10代の時、バーデビューしました。
バブル崩壊後、店が多くの店が閉店、開店が目まぐるしかったように思います。
当時は彼氏が欲しいと言う思いに毎週末飲みに出てました。
結論的殆ど皆無でした。
その頃から既にゲイバーは現在と同じような感じに進んでいたように感じます。
ゲイバーのママからは、特に1997年頃から急激に廃れて来てるねと言ってました。
僕はその後、バー以外の場で彼氏ができ、バーへ殆ど行かなくなりました。
彼氏が出来てから、イケメンカースト、割に合わない投資、、、バーへ行かなくなってほぉ〜っとしました。
ゲイバーは本当に独特です。
女の店は客に気分を良くするスタイルなのに、ゲイバーはお店によっては気分害するところもあります。
どっちが客にやねん!と
なので、今は着心地が良い処に極たまに行く程度です。
これからはより選ばれるお店が重要なのかなとおもいました。
こうじさん
コメントありがとうございます!
そうですよね、実際国土交通省のデータでも飲酒量は平成初期が現在の2倍だそうです。
あの頃は日本がまだまだ活気がありましたね。
消費税や税金が増加する一方で収入は減っていく一途なので人々は飲酒の機会も減りました。
確かに2000年前後で急激に産業が縮小しているように感じます。
売上でいえばかなり減少したんじゃないでしょうか。
それに拍車を掛けて、ゲイの生活の変化、スマホの普及、インターネットです。
ゲイバーは独特ですよね。
キャバクラ、ホストに関してはお客様を楽しませることでお客さんから、
この人に貢献したい!と思ってからお金を使うようですね。
それとは違って最近の二丁目のゲイバーの主張は
「店子やママにお酒をあげないなら接客はできません」というものなので順番が逆かなとも思います。
私はかなり人に気を遣う性格なので、
過度に気をつかわないといけないゲイバーは苦手です。
選ばれるお店が重要、というのは私も同意です。
良いお店はお金お金!という感じがないんですが、
こっちが使ってあげたいと思う気持ちになりますね。
今回騒動になっているお店のママに対しては、
お客さんを批判したい気持ちもわかりますが、
それはぐっと堪えてもよかったんじゃないかと思います。